2011年4月15日13時19分
空中の放射性物質を調べる装置ラジオゾンデを上空に上げるため、気球が放たれた=15日午前11時11分、福島市の福島大、仙波理撮影
空中の放射性物質を調べるラジオゾンデ(手前)を飛ばすため、小型の気球がふくらまされた=15日午前10時57分、福島市の福島大、仙波理撮影
福島第一原発から出た空中の放射性物質の状況を調べるため、福島大は15日、福島市の大学構内で、直径2メートルほどの気球を飛ばし、地表から高度30キロまでの観測を始めた。20日間続ける。
国や福島県のこれまでの放射性物質の調査は地表面が中心で、高層でのデータは少ない。フィンランドのヴァイサラ社から「ラジオゾンデ」と呼ばれる気象観測装置約20台の提供を受け、調査が実現した。
機器は1回ごとに使い捨て。高度5〜10メートルごとに放射線量、気温や気圧などの気象データを計測する。無線で地上に送られたデータから、高度や気候条件との関係を分析する。