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原子炉建屋内に作業員ら入る 1号機の安定冷却へ作業

2011年5月9日11時0分

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写真:福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内1階北西部。左側に見えるのは制御棒駆動ユニットの周囲の柵=9日午前4時30分ごろ、東電提供拡大福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内1階北西部。左側に見えるのは制御棒駆動ユニットの周囲の柵=9日午前4時30分ごろ、東電提供

写真:福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内2階北側。配管が見える=9日午前4時30分ごろ、東電提供拡大福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋内2階北側。配管が見える=9日午前4時30分ごろ、東電提供

 東京電力福島第一原発1号機で9日未明、原子炉建屋に作業員ら9人が入り、原子炉を安定的に冷やすための準備作業が始まった。建屋内部の放射線量を測り、今後は建屋や配管の損傷などを調べる。立ち入りに向け8日夜に原子炉建屋の二重扉を開放したことで、内部の放射性物質が放出されたが、1号機周辺での放射線量の計測値に変化はみられず、東電は「環境への影響はなかった」としている。

 1号機では5日から、換気装置を使って原子炉建屋内の空気を浄化。放射性物質が減ったことから8日午後8時過ぎに原子炉建屋とタービン建屋をつなぐ二重扉を開放し、作業員が立ち入れるようにした。

 9日午前4時18分から29分間にわたり東電社員7人と経済産業省原子力安全・保安院の2人が建屋内に入り、今後の作業に向けて放射線量を測定し、現場の状況を確認した。1号機の原子炉建屋に人が入ったのは、換気設備を設置した5日に続き事故後2度目。初めて2階にも入った。

 作業を予定する場所の線量は毎時数十ミリシーベルト程度で、一部で600〜700ミリシーベルトを計測した。今後、鉛のマットで覆ったり、拭き取ったりするなどの対策を検討する。作業員の被曝(ひばく)は最大で10.56ミリシーベルトだった。建屋や機器に、目立った損傷はみられなかったという。

 二重扉を開放すると、空気が建屋内に流れ込み、爆発で壊れた天井から放射性物質が放出される。午前8時現在、敷地内8カ所で測っている放射線量は扉開放前の8日午後8時と比べてほぼ変わらず、原発から5キロ圏内にある5カ所の測定点でも9日午前0時までに目立った変化はなかった。

 原子炉建屋内の空気に含まれる放射性物質が漏れ出るのを防ぐため、二重扉前に設置していた「正圧ハウス」は撤去。空気の浄化に使った配管や換気装置も片付ける作業を進めている。

 東電は今後、建屋内の配管の損傷などを調べたうえで、原子炉を安定した状態で冷やすため、水を循環させる仮設の冷却システム設置を目指す。水を冷やす空冷式冷却装置を屋外に設置する準備作業も始める。東電は月末にも稼働させることを目指している。(佐々木英輔、杉本崇)

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