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地震・原子炉圧力上昇・津波…東電、データ4冊分公表

2011年5月16日21時59分

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 東京電力は16日、福島第一原発の事故発生直後の詳しいデータを経済産業省原子力安全・保安院に提出し、公表した。3月11日の地震発生直後から、原子炉の温度や圧力がどう変化し、発電所の運転員がどう対応したかの詳細が明らかになったのは初めて。

 地震直後の記録は原発内の中央制御室にあり、電源復旧に時間がかかったことや、記録紙に放射性物質が付着しているため整理に時間がかかっていた。

 公表されたのは、記録紙に打ち出されたグラフや、当直長がつける運転日誌、原子炉を冷やす装置の操作記録などで、全部で大型ファイル4冊分にあたる。

 東電によると、機器の記録から、運転中だった1〜3号機は地震によって制御棒が炉内に挿入され、いずれも自動停止。弁が閉じ、炉からタービンに向かう蒸気の流量もゼロになり、配管の破断などの兆候はみられないとしている。また、非常用ディーゼル発電機も正常に起動していた。

 東電はこれらの記録や地震計のデータをもとに、地震直後は機器が正常に作動し、揺れによる大きな損傷はなかったとみている。

 1号機の原子炉圧力の記録などによると、自動停止後に、蒸気をタービンに送る配管の弁が閉じて炉内の圧力が上昇。これに伴い、午後2時52分に原子炉を冷却する非常用復水器が正常に自動起動した。

 冷却が始まって圧力が低下したものの、午後3時ごろにいったん非常用復水器が停止したことで圧力が再び上昇に転じた。その後、停止したままの状態で午後3時半ごろ津波に襲われた。この時点から記録は止まっていた。

 東電は非常用復水器の停止の原因は不明としているものの、炉内が冷えすぎたため手順書に従って人為的に閉めた可能性があるという。その後、再び起動したものの、12日午前1時48分にポンプの不具合で停止した。高圧炉心注水系は動作しなかった。(佐々木英輔)

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