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茶葉の出荷規制、乾燥段階で対象に 放射性物質を検査

2011年6月1日15時2分

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 神奈川や茨城など6県の茶葉から国の基準を超える放射性セシウムが検出された問題で、菅政権は1日までに生の茶葉を乾燥させた荒茶の段階でも検査し基準を超えた場合は出荷停止にする方針を固めた。お茶は生茶葉から乾燥させて湯で抽出し、飲み物になるまで放射性物質の濃度が変わるため、どの段階で規制をかけるかが焦点になっていた。

 農林水産省やお茶の産地の静岡県などは加工途中の荒茶の検査は必要ないと主張。一方、厚生労働省は乾燥して放射性物質の濃度が高まる荒茶でも、検査するよう自治体に求めていたが、静岡県などは荒茶の検査はしていなかった。荒茶の検査を経ていないものがすでに市場に出回っている。

 生茶葉と荒茶の放射性セシウムの基準は、「その他」の食品として野菜類と同じ1キロあたり500ベクレル、葉から抽出した飲む状態の茶飲料は飲料水と同じ同200ベクレル。放射性ヨウ素の基準はないが、これまでほとんど検出されていない。これらをもとに出荷停止や摂取制限の判断をすることになる。

 5月11日、神奈川県南足柄市で採取された生茶葉から基準を超える放射性セシウムが検出。その後、茨城、栃木、千葉、福島、群馬各県内の生茶葉でも基準を超えた。

 厚労省は同日、静岡や埼玉、茨城など14都県に生茶葉の検査を要請し、同月16日には、荒茶についても検査を求めていた。

 乾燥した荒茶は、重さが生茶の5分の1になるため、放射性物質の濃度が上がる。南足柄市産では放射性セシウム550ベクレルだった生茶葉が、荒茶では3千ベクレルになった。一方、茶飲料では、荒茶の30分の1程度に薄まるとされる。

 このため、静岡県や神奈川県は、荒茶葉を規制の対象にしないよう厚労省に要望。静岡県では生茶葉と飲用茶の検査で「基準値を下回った」として、5月18日に安全宣言を出していた。

 厚労省と農水省の見解が異なっていたため両省の副大臣が枝野幸男官房長官を交えた話し合いを重ねていた。

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