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被災地に震災後初の津波 高台避難の住民「恐怖心残る」

2011年7月11日16時25分

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写真:津波注意報が発令され高台に集まった人たち=10日午前10時44分、宮城県石巻市の日和山、小宮路勝撮影拡大津波注意報が発令され高台に集まった人たち=10日午前10時44分、宮城県石巻市の日和山、小宮路勝撮影

写真:がれきが残る街を歩く「復興ウオーキング」の参加者=10日、宮城県石巻市、小宮路勝撮影拡大がれきが残る街を歩く「復興ウオーキング」の参加者=10日、宮城県石巻市、小宮路勝撮影

 東北・三陸沖を震源とする地震が10日午前9時57分ごろあり、盛岡市や宮城県石巻市、福島県田村市など11市町村で震度4の揺れを観測した。この地震で、東日本大震災で被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県で津波を3月11日の本震以降、初めて観測した。沿岸には一時、津波注意報が出された。

 気象庁によると、宮城県金華山沖の全地球測位システム(GPS)波浪計で10日午前10時半ごろに約20センチの津波を観測、岩手県大船渡市、福島県相馬市でも各約10センチの津波を記録した。

 津波注意報を受けて、岩手県大槌町や宮城県東松島市では避難指示、ほかの各地でも避難勧告が出された。岩手県大船渡市では「沿岸の住民は十分警戒してください」などと注意を呼びかける防災無線と消防車のサイレンが鳴り響いた。

 孫娘(5)と高台に避難した岩手県大船渡市大船渡町笹崎の女性(55)は「孫娘が地震やサイレンを怖がる」と海岸線を見つめた。孫娘は「一人は怖いでしょ。みんなでいると安心」。震災で親類を亡くした女性(76)は「まだ恐怖心があります」と不安を口にした。

 宮城県石巻市では、被災地を歩く市民行事「復興ウオーキング」の直前だった。旧北上川の近くに集まっていた約40人は急きょ予定を繰り上げて、高台の日和山に登った。「揺れが長いな」「余震が続きますね」などと話していた。

 一方、津波注意報や避難指示や勧告が出たにもかかわらず、各地で、津波浸水想定区域内の道路を走る車も絶えなかった。

 東京電力福島地域支援室によると、津波注意報が出た10日午前10時ごろ、海沿いや標高の低いところでがれき処理や港湾修理の作業をしていた第一、第二原発の作業員に高台への退避指示を出した。

 沿岸に出された津波注意報は10日午前11時45分に解除され、避難指示や避難勧告も同時に解除された。

 気象庁によると、地震は東日本大震災の余震とみられ、震源の深さは約34キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.3と推定される。同庁の永井章・地震津波監視課長は10日の記者会見で、「今後、半年から1年はM7クラスの余震に注意が必要だ」と話した。

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