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横倒しになったビル保存、津波被害資料に 宮城・女川町

2011年7月17日18時2分

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写真:津波で横倒しになった江島共済会館。外階段が見える=宮城県女川町、竹谷俊之撮影拡大津波で横倒しになった江島共済会館。外階段が見える=宮城県女川町、竹谷俊之撮影

写真:横倒しになり激しく破壊された石巻署女川交番の建物=宮城県女川町、竹谷俊之撮影拡大横倒しになり激しく破壊された石巻署女川交番の建物=宮城県女川町、竹谷俊之撮影

 津波が町の中心部を襲った宮城県女川町では、コンクリート製のビルも横倒しになった。町はこれらの建物を、津波被害の研究資料として保存する方針だ。

 町復興推進室によると、町内では7割近くの建物が全壊。海に近い中心部は特に被害が大きく、4階建てビルなどコンクリート製の建物4棟が地面からはがされ、横倒しになっている。町や民間の施設、交番などで今も撤去されていない。

 これらのビルについては、6月に開かれた町の復興計画を検討する委員会で取り上げられ、災害の専門家から「津波の動きを研究する観点から興味深い」「被害軽減の基準を作るために保存が必要」などの意見が出た。約70メートル流された建物もあり、倒れた向きも違うことなどから、津波の強さや流れ方の検証にも役立つとの指摘もあった。

 委員会に参加している首藤伸夫・東北大名誉教授(津波工学)は「コンクリートの建物が津波で倒壊した例は世界でもまれ。津波避難ビルを建てるために研究し、女川基準をつくるべきだ」と提案している。

 町は被害の大きかった一帯を津波を語り継ぐ公園として整備することを検討しており、倒壊ビルはそこで保存する予定だ。民間の建物は所有者と話し合い、保存費用にあてるための募金もするという。復興推進室の柳沼利明室長は「津波の怖さを伝承していく必要がある」と話す。(川端俊一)

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