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2011年8月11日15時3分
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被災地、猛暑とも闘う 避難所・仮設住宅は蒸し風呂状態

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写真:厳しい暑さの中、被災者たちは扇風機の風に当たりながらも、しきりに汗をぬぐっていた=10日、宮城県石巻市の湊小学校、小宮路勝撮影拡大厳しい暑さの中、被災者たちは扇風機の風に当たりながらも、しきりに汗をぬぐっていた=10日、宮城県石巻市の湊小学校、小宮路勝撮影

 東日本大震災の被災地でも、この夏一番の暑さが続いている。11日、宮城県石巻市では午後0時半に気温33.5度を記録した。避難所や仮設住宅の被災者からは、対策を求める声が上がっている。

 14の教室に約100人が避難している同市の湊小学校。10日は夕方になっても、教室内の気温が32度を超えていた。同校は津波で電気設備が壊れ、一般家庭用の電力で対応している。エアコンはなく、扇風機も一斉につけるとブレーカーが落ちるため、各教室で2台ほどしか動かせない。

 7月には2人が熱中症で救急搬送された。そのうちの一人、84歳の女性は暑さで食欲がなくなり、支給されるパンや弁当も残すことが多くなったという。「体には良くないんだろうけどね」

 石巻市は暑さ対策として、70人以上がいる避難所21カ所に「リフレッシュルーム」を設置した。湊小にもエアコンと冷蔵庫、製氷機が備わった12畳ほどのプレハブがある。だが、常駐しているボランティア団体「チーム神戸」の無尽洋平さん(24)は「3、4階にいる人は下りてくるのが面倒で、使いづらい。プレハブよりも教室の電力をなんとかしてほしい」と訴える。

 岩手県では、仮設住宅の入居者から、家の風通しを良くするため、玄関と、風雨が室内に入らないよう玄関の外側を囲う風よけ室に網戸を取りつけてほしいという要望があり、新たに設置した。県建築住宅課の担当者は「プレハブは熱がこもりがち。寒冷地に住む岩手の人は夏にほとんどエアコンを使わないので、なるべく地元の人の生活様式に合わせたい」と話す。

 仙台市若林区の仮設住宅に住む女性(34)は、猛暑が続いた7月上旬に室内にいた長女(4)が熱中症にかかったため、市に玄関に網戸を取りつける要望をした。10日は室内が33度を超えたという。「家の中は蒸し風呂のような状態。生活が大変なので電気代がかかるエアコンはなるべく使いたくない。節電もしなきゃいけないし……」

 総務省消防庁によると、岩手、宮城、福島の3県での7月の熱中症による救急搬送者は例年の4〜5倍の計1098人。8月に入ってからは202人で、うち65歳以上の高齢者が半分近くを占めている。(吉田拓史、中村信義)

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