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2011年9月12日22時2分
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内部被曝、生涯で最高2ミリシーベルト 福島県住民検査

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 福島県は12日、東京電力福島第一原発事故による放射線量が高い地域で6月から続けていた住民の内部被曝(ひばく)検査の結果を発表した。8月末までに検査した3373人のうち、生涯に浴びる内部被曝量が1ミリシーベルトを超えると推計されたのは7人。最高は2ミリシーベルトだった。県が進める内部被曝検査の全容が明らかになるのは初めて。

 日本原子力研究開発機構と放射線医学総合研究所で、ホールボディーカウンターで検査し、セシウムによる被曝量を評価した。対象は浪江町2483人、飯舘村625人、川俣町山木屋地区213人など。4〜19歳が約2600人と大半を占めた。

 評価結果は、浪江町の7歳男児と5歳女児が2ミリシーベルト、浪江町の5〜7歳児5人が1ミリシーベルトで、ほかは1ミリシーベルト未満だった。県によると、家族には専門家の判断で「健康に影響が及ぶ数値ではない」と説明しているという。

 国際放射線防護委員会(ICRP)専門委員を務める甲斐倫明・大分県立看護科学大教授は「2ミリシーベルトなら将来のがん発症など健康への影響は心配ない。3千人を超える調査で最大2ミリというのは大きな安心材料。さらなる住民の安心のため、なぜ高めの数値が出た人がいるのか、詳しく調べて説明していく必要がある」としている。

 一方、政府の原子力災害対策本部は12日、これとは別に、事故直後に半径20キロ圏内から避難したり屋内退避したりした住民52人に対して7月に実施した内部被曝の検査結果を発表。26人からセシウムが検出された。将来にわたる被曝量の推計は全員が1ミリシーベルト未満だったという。

 内部被曝の評価方法を検討するため、国と福島県が共同で実施。双葉町、川内村、大熊町、楢葉町など8町村の住民を対象に、7月11日〜28日に調査した。(林義則、西川迅)

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