東京電力福島第一原発事故で、事故直後の原発周辺を映した画像を東電が隠していた疑いが29日、参議院予算委員会のやりとりで浮上した。枝野幸男経済産業相は東電に公開を求める方針を示した。
東電は、福島第一原発に設置したカメラで周辺の様子を撮影し、同社のウェブサイト上で「ふくいちライブカメラ」として一般公開してきた。現在は生中継が見られるが、事故当時は1時間に1回、静止画像を更新していただけだった。
しかし、予算委で質問した風間直樹議員(民主)によると、この静止画像についても、事故直後からしばらくはパスワードを入力しないと見られないようシステム変更されたという。
枝野氏は「出していない部分は出すよう促し、出さないのなら法律により公開を求める」と答弁。原子力安全・保安院は東電から調査を始めた。東電は朝日新聞の取材に、「画像が切れたのは3月16、17日、4月6日の3日間で、いずれも午前5時〜午後7時の間だった。これらの画像は5月24日から、報道用資料として閲覧できるようにしている」と説明している。
東電の情報公開をめぐっては、今月、過酷な原発事故が起きた際の対応手順をまとめた資料に「知的財産が含まれる」として、ほとんどを黒く塗りつぶして国会に提出し、問題になっていた。