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2011年10月20日19時53分
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福島の川・井戸、基準超える汚染確認されず 文科省調査

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 東京電力福島第一原発の事故で放出された放射性物質について、文部科学省は20日、原発から20キロ圏内を除く福島県内の河川と井戸計101カ所での水の汚染状況を公表した。セシウムやストロンチウムなどを調べたが、飲用基準を上回るような高い濃度は認められなかったという。

 6〜8月に2回調査した。事故後の調査で土壌のセシウムの蓄積量が比較的高い場所から、河川50カ所と井戸51カ所を選んだ。セシウム、ヨウ素131は101カ所すべてで調べ、ストロンチウムとプルトニウムは空中の放射線量が高い河川10カ所で調査。同様に井戸6カ所でストロンチウムだけを調べた。

 半減期30年のセシウム137は、河川では南相馬市真野地区(第一原発の北北西約37キロ)の1キロあたり2.0ベクレルが最も高く、平均値0.58ベクレル。井戸は本宮市糠沢(同西約54キロ)の1.1ベクレルが最高で、平均値は0.49ベクレルだった。

 文科省は「河川水、井戸水のいずれも飲食制限に関する暫定基準値200ベクレルより非常に小さい」とする。ただし同省による2009年の全国調査では、河川の最大値は秋田県の0.00037ベクレル(福島県は不検出)で福島の2.0ベクレルはその約5400倍。井戸の1.1ベクレルは09年の蛇口水の最高値の約6500倍になる。

 ストロンチウム90(半減期約30年)の最大値はいわき市小名浜の河川で0.018ベクレルで、09年調査の最大値の5.14倍。井戸水は事故前と変わらなかった。プルトニウム、ヨウ素131は検出限界値以下だった。

 文科省は各最大値の河川水を1年飲み続けた場合の被曝(ひばく)線量を計算。セシウム137は0.025ミリシーベルト、ストロンチウム90は0.00049ミリシーベルトになるという。(石塚広志)

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