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2011年10月23日3時26分
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高線量の柏、高濃度セシウム検出 原発由来?土壌が類似

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写真:高放射線量が測定された現場で土を採取する柏市の職員=21日夜、千葉県柏市根戸拡大高放射線量が測定された現場で土を採取する柏市の職員=21日夜、千葉県柏市根戸

 千葉県柏市の市有地で毎時57.5マイクロシーベルトの高い空間放射線量が測定された問題で、市は22日、現場の地下30センチの土壌から1キロあたり27万6千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。濃度の高さを重くみた文部科学省は、23日に現地に専門家らを派遣し、土壌の状態や周囲の状況、他にも高い線量の場所があるかどうかなどを調べる。

 文科省によると、今回採取された土壌中のセシウム134と137の比率は東京電力福島第一原発事故で汚染された土壌と似ているという。ただ、原発から大気中に放出されたセシウムが自然に降り積もったと考えるには濃度が高すぎることなどから、汚染土壌が外部から持ち込まれた可能性もあるとみている。

 市は21日、高い放射線量が確認された半径1メートル付近の地表部分と地表から30センチ下の2カ所の計3カ所から土を採取。30センチ下の土から27万6千ベクレルと19万2千ベクレル、地表の土から15万5300ベクレルを検出したという。

 市によると、現場は空き地で、十数年前まで市営住宅が立っていた。現在は、ときおり町内会がゲートボールなどのレクリエーションで利用しているという。セシウムが測定された地点は、空き地の南端で、道路と隣地の境界に挟まれた場所にある。

 柏市を含む千葉県北西部では放射線量が局所的に高いホットスポットが見つかっている。文科省の航空機調査では、柏市にはセシウム134と137の合計で1平方メートルあたり6万〜10万ベクレルの高い蓄積量の地域があることがわかっているが、今回検出された土壌は単純計算で、これより100倍以上高いという。

 また、市内の清掃工場の焼却灰からも高濃度の汚染が相次いで検出されているが、環境省のまとめでは、最高でも1キロあたり7万800ベクレルで、今回の測定結果とは大きな開きがある。

 今回の検出は放射線量の高い範囲が局所的で、地面を掘るに従って高くなっていたことから、市は当初、原発事故の影響とは考えにくいとみていた。

 市は現場を約50センチの厚さの土で覆い、防水シートをかぶせている。それにより、10メートル離れたところでは周辺地域とほぼ同じ毎時0.3マイクロシーベルトまで空間放射線量は下がっているという。

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