現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事
2011年11月20日23時37分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

もんじゅ「抜本的見直しを」 仕分け初日、意見続出

 行政刷新会議(議長・野田佳彦首相)の「提言型政策仕分け」が20日に始まり、停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」について「研究開発の存続の是非を含め抜本的に見直すべきだ」と提言した。さらに来年度予算要求のうち、22億円分の計上見送りも求めた。

 仕分け結果に、政策変更や予算削減などの拘束力はない。ただ、東京電力福島第一原発事故で原子力政策への不信感が強まるなか、来年夏をめどにエネルギー政策の見直し方針をまとめるエネルギー・環境会議の議論に影響を与えそうだ。

 蓮舫行政刷新相は冒頭のあいさつで「結果は首相のもとでとりまとめ、政府一体で進めたい」と述べ、仕分け結果を今後の政策に反映する意向を示した。与党の国会議員と有識者が「仕分け人」になり、23日までの4日間、原子力や社会保障など10分野を議論する。

 「もんじゅ」については、仕分け人から「廃炉にして、別の道も検討するべきだ」などの意見が続出し、「抜本的見直し」を要求。予算計上の見送りを求めたのは、文部科学省が概算要求している関連予算215億円のうち、出力試験に使う22億円分だ。

 日米欧などによる核融合反応を人工的に起こす国際熱核融合実験炉(ITER)計画では、来年度の概算要求(293億円)を「国際交渉で日本の負担圧縮を求めるべきだ」と提言。公共施設建設が中心の原発立地自治体向けの交付金は「防災安全対策を拡充した仕組みを検討すべきだ」とした。

 もんじゅの見直し提言に、中川正春文科相は仕分け後、記者団に対し「これまでの形で継続するのではなく、中身を絞り込んでいきたい。ここでやめたら、1兆円の投資が無駄になる可能性もある」と言及。来年度予算については「見送ることが正しいのかなという思いもしている。現場にどんな影響が出るのか、精査して判断したい」と述べ、22億円分の計上を見送る可能性も示唆した。(三輪さち子、佐藤久恵)

     ◇

 〈高速増殖原型炉「もんじゅ」〉 ウランをプルトニウムに変え、燃料を増やす原子炉。福井県敦賀市にあり、1995年にナトリウム漏れ事故を起こして、現在は停止中。開発には約1兆円以上がつぎ込まれたが、実用化のめどは立っていない。

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧