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2011年12月4日20時47分
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処理後の汚染水45トン漏れる 福島第一 一部は海へ?

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写真:淡水化装置が入っている建屋。漏れ出た処理水が床に約5センチの深さでたまっていた=4日、東京電力提供拡大淡水化装置が入っている建屋。漏れ出た処理水が床に約5センチの深さでたまっていた=4日、東京電力提供

写真:装置の入っている建屋の床から外に漏れ出す処理水=東京電力提供拡大装置の入っている建屋の床から外に漏れ出す処理水=東京電力提供

写真:装置の入っている建屋から外に漏れ出す処理水=東京電力提供拡大装置の入っている建屋から外に漏れ出す処理水=東京電力提供

 東京電力は4日、福島第一原発にたまる高濃度放射能汚染水を処理する施設から、水が45トン漏れているのが見つかったと発表した。処理後の水だが基準を大幅に上回る濃度の放射性物質を含み、漏れた総量は最大220トンと見積もられ、一部が海に流出した可能性がある。東電は原子炉の冷温停止状態を達成間近としてきたが、一方で復旧作業にはなお手を焼いていることを示している。

 原子炉の冷却水を処理して再利用する循環注水冷却システムで起きた水漏れでは、過去最大の量。漏れた水のセシウム濃度は1リットルあたり4万5千ベクレルで、原子炉等規制法が定める海水での濃度の基準の約300倍。ストロンチウムの濃度は測定に時間がかかるので結果が出ていないが、これまでのデータから分析すると、濃度は1リットルあたり1億ベクレル前後、基準の100万倍あるとみられる。

 装置の運転は止めたが、処理後の水がタンクに1万トン以上あるため、原子炉への注水は続けており、東電は「冷温停止には影響しない」としている。

 東電によると、4日午前11時半ごろ、下請け企業の作業員が、汚染水を淡水化する装置から水が漏れているのを見つけた。処理水が漏れ出て周囲に45トンたまり、たまった水が床近くのひび割れから外に出て側溝に流れ込んでいるのが確認された。水漏れは土嚢(どのう)でせき止めた。

 側溝は約500メートル先で海につながっており、近くの海のセシウム濃度を調べたところ1リットルあたり31ベクレルで、最近の分析結果と同じ程度かやや高めという。3日午後2時半の時点では漏れがなく、漏れた水の総量は、周辺にたまった45トンも含めて最大で220トンに上る可能性がある。東電は引き続き調べるとしている。

 東電によると、漏れた水の濃度は、4月に意図的に海に放出した低濃度汚染水より高い「中濃度」に該当する。表面の放射線量は、内部被曝(ひばく)の際に問題となるストロンチウムなど由来のベータ線は毎時110ミリシーベルト、セシウムなど由来のガンマ線は1.8ミリシーベルト。(杉本崇)

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