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2011年12月13日8時3分
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「置き去りにしないよ」電飾で慰霊のメッセージ 南相馬

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写真:上野敬幸さんの自宅前の電飾。付近の家は、ほとんどが津波で流された=10日、福島県南相馬市原町区萱浜、河合博司撮影拡大上野敬幸さんの自宅前の電飾。付近の家は、ほとんどが津波で流された=10日、福島県南相馬市原町区萱浜、河合博司撮影

 震災から9カ月が過ぎた。両親と子供2人を津波にさらわれた福島県南相馬市原町区萱浜(かいばま)の上野敬幸さん(38)は、自宅前に電飾のメッセージを掲げた。まだ行方不明の父・喜久蔵さん(63)と長男・倖太郎くん(3)、震災で亡くなった人たちへの思いを込めた。「決して置き去りにしないよ。元の町のにぎわいを少しでも取り戻すまで、ここを離れないで頑張る」と伝えたかった。

 同市の犠牲者と行方不明者は646人。萱浜地区は津波で住宅の大半が流され、高台にあった上野さん宅も1階が津波で壊れた。連なっていたスギ林も一部が残るだけだ。

 週に数回、仕事仲間と近くの海辺を歩き、捜索を続けている。「家族以外にも行方不明の方が大勢いる。ひとりでも多く、家族の元へ帰してあげたい」と上野さんは話す。毎朝、約10キロ離れた仮設住宅から元の自宅に通い、祭壇に手を合わせてから、草刈りやがれき撤去など、被災地支援の仕事に出かける。

 福島第一原発の放射能汚染で自衛隊や消防の派遣が見送られたため、震災直後から4月下旬まで、萱浜地区の行方不明者捜索は地元住民に限られた。上野さんたちは自ら重機を操り、40人近くを捜し出した。

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