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2011年12月25日3時0分
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震源域想定2倍に 東海・東南海・南海の3巨大地震

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 東海・東南海・南海で予想される巨大地震について議論している内閣府の有識者会議が、地震の面的な規模にかかわる震源域・波源域の想定を、従来のものから東西、南北ともに広げ、約2倍で考えていく方針を固めた。考えられる限り最大級の地震・津波を想定した結果で、マグニチュード(M)9級になる可能性があるとみられる。

 東日本大震災を受けて、各自治体は現在、地震や津波高の想定、防災対策の見直しに取り組んでいる。西日本の巨大地震は従来、M8台で想定されてきたが、想定域が拡大されれば地震で放出されるエネルギーも増えるため、その指数であるMの想定値も上がるとみられる。津波避難ビルや避難路の整備といった自治体レベルでの防災計画の練り直しにもつながりそうだ。

 この有識者会議が検討している新たな想定域は、これまでの領域の外側で、駿河湾から西へ延びる海底のくぼみ「南海トラフ」の線まで南へ拡大する。北側も従来は対象としていなかった、プレートの深さが約30キロよりも深くなっている部分まで想定域を広げる。

 西側は、過去の津波堆積(たいせき)物についての調査結果などを受け、日向灘の北部から南西方向へ拡大することにした。東側も、富士川河口断層帯(静岡県)の北端まで対象に含める。

 有識者会議は、古文書や津波堆積物をもとに、過去に発生したとみられる地震を検証。今後起きる可能性がある地震の「最大級」がどのくらいになるかを検討した。南海トラフで巨大な津波を起こしたとされるのは1707年の宝永地震だが、津波堆積物調査から、約2千年前にそれを上回る津波が起きていた可能性がある、とみている。

 現段階での議論は、あくまで地震の範囲に関する想定の見直しであり、地震が起きる確率についての想定が見直されるわけではない。地震のエネルギーの規模を示すマグニチュードの想定も、震源域が拡大されることで大きくなるが、その具体的な数字や津波の高さについては、今後この想定域をもとに議論していく方針。(赤井陽介)

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