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【川見能人】人付き合いが苦手で、中学時代は一時、教室にも入れなかった岩手県大槌町の女子高生が、東日本大震災後の故郷の撮影を続けている。写真を通じて様々な人と出会ううちに積極的になり、今は「伝えることを通じて復興の役に立ちたい」と意気込んでいる。
大槌町出身の高校1年生、釜石望鈴(みすず)さん(15)。元々、穏やかな性格だったが、中2の秋ごろから、教室に入ろうとすると気分が悪くなり、保健室に登校していた。教室に戻りたいのに、戻れない。そんなとき、震災が起きた。
自宅が高台なので難を逃れたが、家の前には一面のがれきが広がった。「これは撮っておかないと」。持っていたデジカメで夢中でシャッターを切った。以来、自宅前の風景を毎月11日に撮影。倒壊した防潮堤など崩れた町の変貌(へんぼう)も写し続けている。