ちょうちん形、帽子形、鍋ぶた形……。金環日食に沸いた21日の太陽が、北海道網走市の能取岬で様々な形に変化しながらオホーツク海に沈む姿を、市内の自然写真家金杉恵子さんが撮影した。
水温が低い海の上に、暖かい風が入り込んで起きる蜃気楼(しんきろう)現象の影響とされる。網走地方気象台は「今回はいくつかの蜃気楼と薄い雲が複合して変化していったんでしょう」とみる。
金杉さんは、海の上にかげろうのようなゆらぎが出たため、「チャンス」とみて、午後6時半すぎから能取岬でカメラを構えた。「これほど変化に富んだ夕日は初めて」と話した。