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(康介が斬る)太田雄貴、プレゼンターの勝算

写真:「人生を懸けるつもりでやる」と意欲を語る太田雄貴=ブエノスアイレスで、稲垣康介撮影拡大「人生を懸けるつもりでやる」と意欲を語る太田雄貴=ブエノスアイレスで、稲垣康介撮影

写真:IOC総会へ向けて出発する太田雄貴(右)=28日午前、成田空港拡大IOC総会へ向けて出発する太田雄貴(右)=28日午前、成田空港

写真:ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体の決勝進出を決めて喜ぶ(右から)千田健太、淡路卓、太田雄貴、三宅諒拡大ロンドン五輪フェンシング男子フルーレ団体の決勝進出を決めて喜ぶ(右から)千田健太、淡路卓、太田雄貴、三宅諒

 【編集委員・稲垣康介】五輪の取材に携わるようになって16年になる。

「康介が斬る」一覧

 大阪が2008年五輪招致に惨敗したモスクワ総会も、東京が16年五輪招致に完敗したコペンハーゲン総会も現場で見届けた。開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)委員の肉声を拾い、崇高な理念や開催能力だけではなく、委員同士の義理・人情が絡み合う五輪貴族の世界を、目の当たりにしてきた。

 東京がマドリード(スペイン)、イスタンブール(トルコ)と争う20年大会招致の決定が目前に迫る。決定まで1週間を切りながら、まだ本命不在という近年まれに見る接戦だ。

 運命をゆだねられた約100人の委員は何を考え、どんな理由で1票を投じるのか。日本からは地球の反対側にあたるブエノスアイレスからの直撃リポートで、難解な招致レースを解き明かしていく。

■「勝ちたい、自分のためにも」

 9月1日、ブエノスアイレスは汗ばむほどの好天に恵まれた。南半球の冬とは思えない日差しを浴び、太田雄貴が言った。

 「湿度がないから快適。しばらく日本に帰りたくないくらいのさわやかさ」

 運命が決まる7日の投票日まで1週間を切ったが、プレッシャーを楽しんでいるようにすら映る。

 「IOCについて教えてほしいんです」

 太田から携帯電話に連絡が入ったのは、今年の1月だった。

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