レバノンの首都ベイルートからの報道によると、イスラム過激派ハマスとイスラム聖戦は13日、共同声明を発表し、パレスチナ自治政府が過激派の武装解除を行うならイスラエルへの攻撃停止を破棄し、武装闘争を再開すると警告した。自治政府のアッバス首相らが「武器は政府が一元管理する」として違法武器の回収準備を進めていることを牽制(けんせい)した。
ロイター通信によると、声明は「自治政府の治安当局が最近、過激派の武装解除を始める方針を決定した」「そのような行為をとれば、我々は攻撃停止を真剣に考え直すことになる」との表現で、6月末に発表した3カ月間の対イスラエル武装闘争停止の破棄を示唆している。イスラム聖戦幹部は同通信に、「自治政府は車の捜索などを行い、治安対策を強化しつつある」と述べ、自治政府が武装解除に乗り出すのは近いとの認識を示した。
ただ、過激派の動向に詳しいパレスチナ人記者らによると、イスラエルが大規模な軍事行動を起こして過激派に報復攻撃を正当化する口実を与えない限り、過激派側が停戦を破棄する可能性は低いという。
(07/14 12:55)
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