イスラエルが収監しているパレスチナ人政治犯の釈放問題を協議するイスラエル政府の閣僚級委員会は23日、ハマスやイスラム聖戦など過激派活動家の釈放を当面認めない方針を決めた。過激派を釈放対象に含めるよう求めてきたパレスチナ自治政府のアブドルラゼク政治犯担当相は「和平プロセスが暗礁に乗り上げることになる」と反発している。
イスラエル政府は今月6日の閣議で、政治犯約6000人中、過激派に属さない約350人の釈放を認める方針を決めたが、自治政府からの反発に加え、米政府からも釈放対象の拡大を求められ、閣僚級委員会を作って再検討していた。シャロン首相やモファズ国防相は過激派を釈放することがアッバス首相の指導力強化につながるとして、100人規模の過激派の釈放に前向きだったとされるが、イスラエル軍放送によると、委員会では他の閣僚からの異論が強く、シャロン首相も了承したという。
(07/24 01:10)
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