イスラエルは6日午後、すでに釈放を閣議決定したパレスチナ人政治犯のうち治安維持にかかわる理由で拘束されている約340人を刑務所からバスに乗せ、各パレスチナ自治区に移送し、釈放し始めた。イスラエル放送が伝えた。刑事関連容疑で拘束されている残る約100人は後日の釈放になる。
この日釈放される政治犯の中には約200人のイスラム過激派ハマスやイスラム聖戦のメンバーが含まれている。ただし、パレスチナ放送は「釈放される政治犯の多くは、予備拘束されている者たちで、それも拘束期間の終了が近づいているものばかりだ」と報じ、釈放の内容に強い不満を示した。
パレスチナ自治政府は、今回の政治犯釈放がイスラエルの一方的な措置で、イスラエルと自治政府が協議した上で実施されたものではないとして、釈放された政治犯を歓迎する公式の行事はしないとしている。
(08/06 21:56)
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