パウエル米国務長官は7日、米ABCテレビで、アッバス・パレスチナ自治政府首相の辞任に伴う後任の首相について、「だれがなるにせよ、治安部隊を完全に支配し、テロ組織を取り締まるための強固な政治的権限を与えられることが必要だ」と述べた。アッバス氏の再任には必ずしもこだわらない姿勢を示唆するとともに、アッバス首相に治安部門の権限を限定的にしか与えなかったアラファト議長に対し、権限を後任首相に一元化するよう求めたものだ。
長官は、イスラエルによるハマス指導者殺害未遂については米NBCテレビの番組で「こうした行動を米政府の政策として支持したことはない」と述べ、自制を求めた。
米ホワイトハウスは6日の声明で、「我々はロードマップ(行程表)の実施に引き続き責務を負っている」と述べ、今後も行程表に基づく和平の枠組みを維持する姿勢を示した。
(09/08 00:46)
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