イスラエル首相として初めてインドを公式訪問したシャロン首相は9日夜、ニューデリーでインドのバジパイ首相と会談し、中東情勢やテロ対策の協力などを協議した。だが、インドは国内に1億人を超えるイスラム教徒を抱えており、シャロン首相は各地でイスラム教徒や左翼政党の激しい抗議運動の洗礼を受けた。
インドは50年にイスラエルを国家承認したが、パレスチナを支持する立場から距離を置いてきた。98年のバジパイ政権発足後、関係緊密化に動き出し、今ではイスラエル製兵器の世界最大の輸入国になっている。
9日にニューデリーで開かれた抗議集会の参加者は「パレスチナ人の虐殺者は帰れ」「中東のヒトラー」などと書いたプラカードを掲げ、気勢をあげた。シャロン首相が非暴力主義のガンジーが火葬された施設を訪問したことにも強い批判が出た。
(09/10 10:55)
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