イスラエル軍は10日午前(日本時間同午後)、パレスチナ自治区ガザ市中心部にあるイスラム過激派ハマス政治部門の最高幹部、マフムード・アッザハール氏の自宅をF16戦闘機で攻撃した。パレスチナ放送によると、同氏は負傷し、護衛ら3人が死亡したという。ハマスは前日にイスラエルで起きた連続自爆テロで犯行声明を出しており、軍による報復作戦とみられる。
自治政府のアベドラボ内閣相は「イスラエルの攻撃は暴力の連鎖を加速させるだけだ」と非難した。
アッザハール氏はハマスでスポークスマンの役割をつとめ、外国メディアにも頻繁に登場していた。政治部門の中では強硬派として知られ、ハマスが6月末に実施した対イスラエル武装闘争の停止に反対していた。
同じく政治部門最高幹部のランティシ氏の殺害未遂事件が6月に起きて以来3カ月間で、ガザにいるハマス指導部のほとんどが殺害作戦の標的になったことになる。
(09/10 19:55)
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