国連安全保障理事会は19日、パレスチナ紛争を05年までに解決することを定めた中東和平のロードマップ(行程表)を支持し、イスラエルとパレスチナ自治政府の双方に行程表に盛り込まれた義務の履行を求める決議案を、全会一致で採択した。
決議は、暴力の応酬が続く中東情勢に深い懸念を示し、イスラエルとパレスチナが国家として平和的に共存する目的に沿って双方が義務を果たすよう求める内容。ロシアなどが提案した。採択後、パレスチナ国連オブザーバーは決議を歓迎する意向を示した。だがイスラエル国連代表部のメケル次席大使は記者団に「テロ組織の解体など、パレスチナ側が何ら義務を果たしていない現状では、決議は無意味だ」と語り、パレスチナ側を批判した。
(11/20 10:51)
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