エルサレム郊外の「分離壁」建設現場で22日夜、パレスチナ過激派によるとみられる銃撃事件があり、イスラエル人の警備員2人が死亡した。アラファト自治政府議長が率いる政治組織ファタハの軍事部門の一組織が同夜、犯行声明を出した。
イスラエルが過激派の侵入を防ぐためとしてヨルダン川西岸パレスチナ地区やエルサレムの周囲に建設している「分離壁」は、パレスチナ人の生活圏を分断するとして米国や国連などから批判されている。イスラエル政府は「テロ抑止に効果的」だとして建設を進めてきたが、テロを防ぐはずの分離壁がテロの標的になる結果になった。
死亡した2人は民間建設会社の警備員で、現場で建設機材を警備していた。実行犯は逃走中で、イスラエル軍は現場近くのパレスチナ人の村に外出禁止令を出して捜索している。
(11/23 19:50)
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