赤十字国際委員会(ICRC)は18日、イスラエルがヨルダン川西岸の占領地内に建設している「分離壁」について、国際法に違反する行為だとして、重大な懸念を表明した。戦時救護が主要任務で「中立」を大原則とするICRCが、紛争当事者の一方を批判するのは異例だ。
ICRCはイスラエルがテロ対策を講じる権利は認める一方で、占領地内に「分離壁」を建設することは、境界線と「壁」の間に取り残されたパレスチナ人の生活を制約し、権利を侵害していると非難している。
また、「壁」の建設のため、パレスチナ人の農地や建物が破壊されたり、接収されたりしているとも指摘。こうした行為は「国際法が占領当局(イスラエル)に認めた措置の範囲をはるかに逸脱している」と糾弾している。
(02/19 00:21)
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