イスラエルのシャロン首相は3日、自らが党首を務める与党リクードの党員投票でガザ撤退を含む「パレスチナ分離計画」が拒否されたことを受け、代替計画の検討を始めた。4日付イスラエル各紙によると、全面撤去の予定だったガザの入植地を数カ所のみの撤去に限定する、右派勢力に配慮した案が検討されているという。
イスラエル紙ハアレツとイディオト・アハロノトが伝えた代替案は、ガザの全17入植地の撤去をひとまず棚上げし、ネツァリムやクファルダロムなど飛び地になっている3入植地のみの撤去にとどめるもの。ヨルダン川西岸で撤去対象になっていた入植地も、4カ所から2ないし3カ所に減らす方針だ。入植地撤去というもとの計画の方向性を維持することで、計画を「歴史的な行動」と称賛したブッシュ米大統領の理解も得られるとの計算のようだ。
(05/04 19:13)
|