パレスチナ自治区ガザに侵攻したイスラエル軍と武装パレスチナ人の衝突による犠牲者が、増え続けている。ガザ南端のラファ難民キャンプで１４日、イスラエル兵２人が銃撃され死亡、パレスチナ人も４人が死亡した。イスラエル軍の犠牲者は４日間で１３人と、過去２年で最悪の規模。ガザ撤退を前にした過激派掃討戦で、イスラエルは予想を超える苦戦を強いられている。

　イスラエル軍は１４日、ラファ難民キャンプでパレスチナ人難民の住宅の破壊を始めた。更地を広げることで過激派からの攻撃を封じるとの名目で、同軍はイスラエル政府の決定に基づき、約２０棟をブルドーザーで押しつぶした。

　同軍報道官によると、死亡した２人のイスラエル兵はキャンプの住宅を占拠していたところを銃撃され、ほかに２人の兵士が負傷した。

(05/15 10:12)