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生息地奪われるホッキョクギツネ 天敵に追われ北へ

2006年08月03日

 北極域にすむホッキョクギツネが、南からやってきたアカギツネにスカンディナビア半島の生息地を奪われつつある。より北にあるスバールバル諸島が、天敵のいない「サンクチュアリ(聖域)」のようになっており、スピッツベルゲン島では気候の良いこの時期、のんびり子育てする姿が見られた。

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夏は子育ての季節。母キツネに甘える子どものホッキョクギツネ=スピッツベルゲン島で

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スバールバル諸島

 体長50〜65センチ、体重3〜4キロ。北海道のキタキツネや本州などのホンドギツネといった北半球で一般的なアカギツネに比べ、体長は10〜20センチ小さく、体重も半分ほどだ。

 ノルウェー本土の北部では現在、150匹ほどしか見つかっておらず、絶滅の恐れがあるとして保護されている。ノルウェー極地研究所のエバ・フグレイ研究員によると、温暖化の影響か、アカギツネが生息域を北に広げてきた。アラスカでは、アカギツネがホッキョクギツネを食べる例も報告された。

 スピッツベルゲン島にはアカギツネもオオカミもいない。スバールバルで調査をして約10年というフグレイさんは「諸島全体には千匹を超すホッキョクギツネがいるだろう」という。ただ、極寒の地で生きるのは大変で、寿命は3〜5年と短い。巣穴も、永久凍土は掘るのが難しく、世代をつなぎ100年以上も使い続ける例があるという。

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