北朝鮮による拉致被害者で福井県小浜市の地村保志さん(48)、富貴恵さん(48)夫妻は16日、帰国1年半を機に市役所で会見し、新潟の拉致被害者らとともに小泉首相に面会し、北朝鮮に残る子どもの帰国など、拉致問題の早期解決を直接訴えたいとの意向を明らかにした。
会見で、保志さんは「小泉首相と会い、政府の今後の方針や早期解決に向けた確約を直接聞いてみたい。イラク情勢もあるが、推移を見計りながら早い時期を望んでいる」と述べた。
自民党の山崎拓・前副総裁、平沢勝栄衆院議員が中国で北朝鮮高官と会談したことについては、「政府間ルートが事実上途絶えている現状下で、北朝鮮とつながりのある人が接触を図り、政府間レベルの協議を進展させるよう進言することは評価に値すると思う」と話した。
富貴恵さんは3人の子どもについて、「長引けば長引くほど、子どもたちの心が私たちから離れていかないかなと心配。早く会えることを心待ちにしていると思う。その日まで3人仲良く、力を合わせて試練を乗り越えてほしい」と心境を語った。
(04/16 22:30)
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