ロサンゼルス到着後の１６日の記者会見で、連れ去られた家族の写真を手に拉致問題の早期解決を訴える横田滋さん（左）ら

　北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父、滋さん（７０）ら被害者の家族４人が１６日、米ロサンゼルスに到着した。ジュネーブの国連人権委員会が同日、初の北朝鮮非難決議を採択したことについて横田さんは「拉致問題が国際的に認知された。解決への力になる」と評価した。

　今回の訪問は、対話集会を通じて米国の一般市民に支援を訴えるのが目的だ。４人は会見で、連れ去られた家族の写真を掲げ「２５年の家族の苦しみを伝え、拉致のむごさを知ってもらいたい」（横田さん）、「連れ去られた弟を一刻も早く老いた母に抱かせたい」（市川龍子さん）と訴えた。

　一行は、ロサンゼルスに在住する日本人の市民団体の支援を受け、２１日までロサンゼルス一帯で毎日、日本人、日系人中心の集会を開く。 (04/17 11:18)