「北朝鮮だと言っても良かった。いま聞かれたらそう言うと思う」
川口外相は23日の衆院外務委員会でこう語り、北朝鮮拉致被害者の曽我ひとみさんが「家族をばらばらにしたのは誰ですか」と問いかけたのに対し、「歴史ということじゃないか」と述べた15日の記者会見での発言を、事実上訂正した。
外相は答弁で「『だれですか』という質問だったので、拉致問題を巡る経緯、歴史的な経緯を考えれば、個人に限定するのは難しいので、『歴史』と言った」と釈明。「いま落ち着いて考えれば、みな北朝鮮側の組織だし人だから、総合して北朝鮮であると言っても良かったかなと思う」と話した。
外務省首脳は23日、同日の外相答弁について「思考の回路を説明した。撤回したのではない」と説明したが、外相の「歴史」発言に対しては、被害者の家族会などから反発が出ていた。
(04/23 20:12)
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