ジュネーブの国連欧州本部を訪れていた「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)メンバーと政府関係者、支援者らが24日帰国し、成田空港で記者会見した。国連人権委員会強制的失踪(しっそう)作業部会で意見陳述した感想として、田口八重子さん(失跡当時22)の兄飯塚繁雄さん(64)は「国際機関の公式の場で訴えを十分に聞いてもらった。解決のいいステップになる」と語った。
増元るみ子さん(同24)の姉平野フミ子さん(53)は「委員の方々やデメロ国連人権高等弁務官は『つらい立場を理解します』と真剣に聞いて下さり、思わず涙が出ました」と振り返った。有本恵子さん(同23)の母嘉代子さん(77)は「母としての思いを伝えられた」と述べた。
家族会や支援団体の「救う会」は、帰国した拉致被害者の曽我ひとみさん(43)と同時に拉致されたとみられる母ミヨシさん(同46)について、来月にも同作業部会に追加で調査の申し立てをする方針という。
(04/24 19:10)
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