帰国した拉致被害者の曽我ひとみさん(43)=新潟県真野町=は9日午前、東京・米大使館でベーカー駐日米国大使と約30分懇談した。
曽我さんによると、「離ればなれになった自分の家族や、一緒に帰国した拉致被害者の子ども、その他の拉致被害者が北朝鮮から帰れるよう、また行方のわからない母の消息がわかるよう、ぜひ米国の力を借りたい」と訴えたのに対し、ベーカー大使は「米国にとっても重要関心事。日米首脳会談でも議題にし、日本政府に協力したい」と約束したという。
また、北朝鮮にいる曽我さんの夫の元米兵チャールズ・R・ジェンキンスさん(63)について大使は「対処すべき特別な状況があると理解している。将来のことは申し上げられないが、置かれた困難な状況に同情している」と述べたという。
(05/09 13:00)
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