小泉首相は3日、サミット終了を受けて記者会見し、北朝鮮への対応について「拉致問題と核開発問題は包括的に扱わなければならないことに各国首脳から強い共感と支持を得た」と成果を強調した。
北朝鮮問題を国連安全保障理事会での討議に持ち込むべきかどうかについては「米朝中の3者協議に日本と韓国が入るのは不可欠だ。その前に国連で協議というのは時期尚早だ。北朝鮮が国際社会の一員として核問題や拉致問題に誠実に対応して解決すれば、国連に持ち込む必要はない」と否定的な考えを示した。
一方、今回のサミットで日米欧が「強いドル」政策を確認したことに関連し、首相は「いま円は実態以上に高く評価されているのではないかと思う」と語った。ただ「どの程度の円安がいいかは市場が判断する。私の口からは言うべきでない」と述べた。
(06/03 23:19)
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