韓国を訪問中の矢野哲朗・外務副大臣は4日、尹永寛(ユン・ヨングァン)・外交通商相と朝食をとりながら会談した。日本側の説明によると、矢野副大臣の有事法制やイラク復興支援特別措置法案についての説明に対し、尹外相は「平和憲法や専守防衛の原則のもと、透明に進められることを期待する」などと述べ、一定の理解を示した。
尹外相は日本の防衛、安全保障関連の法整備に関し「韓国国民は依然として過去を記憶しており、ひょっとして北東アジアの秩序が過去に戻るのでは、との憂慮もある。そんな時に副大臣が訪韓し、詳細に立法措置について説明したことに重要な意味がある」と語ったという。
会談では、北朝鮮の核問題や、事業継続が焦点になっている北朝鮮への軽水炉提供問題について、今後も日米韓が緊密に連携していくことを確認。日本人拉致問題で矢野副大臣が韓国側からの協力を求めたのに対し、尹外相は「よく理解している。関係部局と検討していきたい」と答えたという。
(07/04 17:14)
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