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北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表の横田滋さん(70)は31日、非政府組織(NGO)から29日に「重大な情報がある」と連絡を受けたことを明らかにした。このNGOの事務局長は朝日新聞の取材に、拉致被害者の家族に平壌で会って手紙を受け取った、と語った。
NGOは北朝鮮やアフガニスタンに燃料などを送っている東京の人道支援団体「レインボーブリッヂ」で、横田さんに連絡したのは小坂浩彰事務局長(50)。
小坂氏は7月29日夕、横田さんに電話し、蓮池薫さん(45)ら帰国した拉致被害者5人に「重大な情報を直接、伝えたい」と述べた。情報の内容は明らかにしなかった。横田さんは政府を通すように言って電話を切った。川崎市で記者会見した横田さんはあるNGOの関係者から接触があったとし、名前は公表していない。
小坂氏は31日、朝日新聞の取材に応じ、「人道支援で年数回訪朝し、そのたびに拉致被害者の子どもの健康状態の確認を求めている。7月末に訪朝した際、蓮池さん、地村保志さん(48)夫妻と曽我ひとみさん(44)の子どもとして、大学生ぐらいの6人を北朝鮮政府関係者から紹介された。6人から親にあてた手紙を計3通預かった」と話した。
帰国後、横田さんに蓮池、地村両夫妻への仲介を依頼。内閣の支援室関係者を紹介されたが、「数日待ってはどうか」と言われたという。
政府関係者は31日、「政府として彼を仲介役に使うつもりはない」と語った。
「レインボーブリッヂ」によると、同団体は99年、アジア各国への人道支援を目的に発足した。北朝鮮には01年以降、廃タイヤチップ約6万4000トンを送った。
昨年12月、チップを輸送中の北朝鮮籍の貨物船「チルソン」が茨城県日立港で座礁し、船の撤去を巡って船主などと茨城県との交渉が難航した際には、双方の仲立ちとなり交渉した。
横田早紀江さん(67)は「これで拉致は幕引き、という形にされることを家族は一番懸念している」と不安をのぞかせた。
(08/01 02:58)
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