米政府高官は31日、北朝鮮が拉致被害者の家族の帰国を日本政府に非公式に打診していることについて、「この問題についてはどの国よりも日本を支持している。日本政府がいかなる判断を望んでも米国は支持する」と述べ、核開発問題に関する多国間協議の枠組みとは切り離して取り扱うことを容認する姿勢を示した。朝日新聞記者の取材に対して語った。
同高官は、「この問題について日本政府側から報告は受けていない」としたうえで、「米国はこの問題が極めて心情的な問題であることを完全に理解している」と述べ、人道的な見地から問題解決を目指すべきだとの姿勢を強調。「北朝鮮が全員を健康な状態で帰国させることを望んでいる」と述べた。
同高官は、拉致問題について、「一種の国家テロだ」と述べたうえで、日本政府が、被害者の帰国▽事実関係に関する情報▽被害者の所在や健康状態――などを北朝鮮側に要求することについて、「完全に支持する」と語った。
(08/01 16:27)
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