北朝鮮に拉致されて12日で25年になった新潟県真野町の曽我ひとみさん(44)は同日朝、激励のため訪れた「被拉致日本人救出新潟の会」の小島晴則会長に対し、「今日は思い出したくない日ですが、皆さんから温かい心を寄せていただき、これから勇気をもって頑張っていきたい。お母さんのことをぜひお願いします」と心境を伝えたという。
曽我さんは78年8月12日夕、母ミヨシさん(失跡当時46)と自宅から約400メートル離れた商店にお盆のお供えの花などを買いに出て、帰宅する途中に拉致された。
曽我さんは、今も行方不明のままのミヨシさん救出のため、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(横田滋代表)に入会、国連人権委員会に調査を申し立てている。
面会した小島会長は、「曽我さんは複雑な気持ちでこの日を迎えたようだが、生きていこうという意欲を感じられ、よかった」と話した。
小島会長ら9人は同町役場に曽我さんを訪ね、「お母さんは必ず生きています。家族と拉致されたすべての人たちを取り戻すために戦い続ける」と決意を伝えた。
(08/12 13:30)
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