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「爆弾しかけられて、あったり前」。石原慎太郎・東京都知事の発言に、関係者からは反発、懸念の声が出た。不審物が仕掛けられた田中均外務審議官のいる外務省では、拉致問題への影響も心配する。都議会も、「問題発言」に当惑を隠せない。
「政治家が公然とテロ容認発言をするなんて信じられない」。外務省幹部の多くは、石原発言に反発し、深刻に受け止めている。「政治家のプロパガンダと苦笑ですまされる問題ではない」と、怒りをあらわにする幹部も。
同夕、報道され始めると、職員が通信社の速報を関係課に配り、官房総務課は対外的な応答要領作りに追われた。
拉致問題への影響を心配する職員もいる。田中審議官は、北朝鮮側に理解を示し拉致問題を軽視しているのではないか、との批判がある。
北朝鮮外交を担当するアジア大洋州局の中堅幹部は「石原発言がどういう受け止め方をされるか不安だ。外務省の路線に批判的な意見が強まるようなら、拉致問題解決の交渉への影響は避けられなくなる」と話す。
18日に定例会が始まる東京都議会。その準備に追われる会派幹部は、突然の知事の発言に困惑の表情を見せた。
与党・自民党の樺山卓司政調会長は「深い意味はなくて、北朝鮮問題に対する外務省の煮え切らない態度を揶揄(やゆ)し、警鐘を鳴らす意味で話したのではないか」と話した。「やんちゃな知事の発言、と受け止めざるを得ないだろう」
石原知事はこれまでも、「三国人発言」などの「失言騒動」を起こしているだけに、影響を危ぶむ声も漏れる。
自民党とともに与党の公明党幹部は「仮にも一国の首相を決める総裁選の応援演説先での発言。場所が場所だけにいかがなものかとも思う」。
石原知事発言は、警察庁にも伝わった。
ある幹部は「またすごいこと言ったなあ。北朝鮮との外交交渉についてはいろいろと意見があるのだろうが、今回は被害者ですから」。
一連の事件が起きた警視庁、新潟、愛知、大阪、広島の各府県警の担当者が8月8日に集まり、犯人の早期検挙に向け、捜査会議を開いている。「我々としては、卑劣な犯行がこれ以上拡大しないように犯人を検挙するだけだ」
別の幹部は「どういう文脈で言ったのかわからないが、主義主張を言うのは政治家の特権ですからね」と語った。
(09/10 21:49)
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