北朝鮮の貨客船・万景峰(マンギョンボン)号を想定した「特定外国船舶入港禁止法案」(仮称)が、来年の通常国会に提出される可能性が強まった。自民党の若手有志でつくる「対北朝鮮外交カードを考える会」の山本一太参院議員らが27日、安倍晋三幹事長に「年末までに議員立法で法案を準備したい」と表明し、安倍氏も全面的に賛同したためだ。
北朝鮮に対する経済制裁の手段としては、日本独自の判断で送金を停止できるようにする外為法改正案が、すでに自民党内で了承されており、通常国会で成立する可能性が出ている。
山本氏らが準備を進めている法案の内容は「拉致・監禁など日本国民の生命・身体に対する重大な侵害やスパイ行為」などを「特定侵害行為」と認定。関与が疑われる外国船舶に対し、海上保安官が立ち入り検査できるようにし、拒否された場合は、入港を禁止、領海外退去を命じることができるというもの。入港禁止措置の実効性を確保するため、海上保安官の武器使用のあり方も検討する。
(11/27 22:40)
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