asahi.com
天気  辞書  地図  サイト案内  アクセスTop30 
サイト内検索:
ニュース特集 社 会 スポーツ 経 済 政 治 国 際 サイエンス 文化・芸能 ENGLISH 
ニュース特集一覧   
     
 home > ニュース特集  

【北朝鮮拉致事件】
 
拉致議連への「出迎え」提案で波紋 政府、依然慎重姿勢

 北朝鮮が拉致議連事務局長の平沢勝栄衆院議員らに示した「拉致被害者が平壌に迎えに来れば被害者家族を帰す」という提案は、日本政府に複雑な波紋を広げている。現状を打開する糸口になればとの期待は一部にあるものの、北朝鮮の「揺さぶり戦術」への警戒感から、日朝両政府間で話し合うべきだとする慎重な構えは崩していない。

 ●「揺さぶり」

 北朝鮮の送るシグナルは複雑だ。6日付の労働新聞は「対決の姿勢に終止符を打って関係正常化の活路を」との論評を載せた。一方で、北朝鮮側は平沢氏らに、政府間交渉を担ってきた日本の担当者を名指しで批判。「日本外務省は信用ならない」とも繰り返し、政府間ルートを無視する態度は変わっていない。

 今回と同様の打診は、02年10月の5人の帰国直後も、水面下であった。中山恭子内閣官房参与は「子供たち8人が絶対に帰ってくるという確約がなかったから受け入れられないと判断した。今回も確約がない以上、状況に変化はない」と言う。

 加えて、外務省内には、経済制裁を主張するなど強硬派の平沢氏ら拉致議連を北朝鮮が「交渉相手」に選び、議連メンバーが柔軟姿勢を見せたことへの戸惑いもある。まさにそこを揺さぶろうとする北朝鮮の外交戦術だという見方も強い。

 ●読めぬ戦略

 だが、議連ルートを「よく見守り、良い成果があればいいと思っている」(首相周辺)とする声もある。進展がない現状に、被害者から「政府はひとごとのように思っているんじゃないか」(蓮池祐木子さん)と、批判が強まっているからだ。

 結果として被害者家族の帰国につながるのなら小泉政権にもプラスだ。逆に拉致議連の取り組みに政権が冷淡だと受け止められれば、政権にとって大きな痛手につながりかねないという計算だ。

 ある外務省幹部は「外務省から『平壌に家族を迎えに行きましょう』と提案しても、被害者らには外務省に不信感があり、とてもまとまらなかっただろう」と話す。

 北朝鮮は家族を帰す意思は持っているが、それで日本の世論が好転するのかどうかを測りかねている――。外務省は昨年から、水面下での接触を通じ、北朝鮮の本音をこう分析している。今回の提案が北朝鮮の戦略の中でどう位置付けられているのか。そこが読み切れない状況が続いている。 (01/11 09:55)


 関連情報  


 これまでの記事一覧







| 社会 | スポーツ | 経済 | 政治 | 国際 | サイエンス | 文化・芸能 | ENGLISH |
GoToHome ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。 GoUpToThisPage
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 著作権 | リンク | プライバシー | 広告掲載と注意点 | アサヒ・コムから | 朝日新聞社から | 問い合わせ |
Copyright Asahi Shimbun. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission