「拉致議連」事務局長の平沢勝栄衆院議員が昨年12月に北京で北朝鮮政府高官と拉致問題について会談したが、この会談の北朝鮮側の関係者が、拉致被害者5人の家族を「3月20日までにかえしたい」とし、さらに死亡とされた拉致被害者8人については調査委員会を発足させて調べる案を、今月になって平沢氏側に連絡してきたことがわかった。
同氏によると、北朝鮮側は調査委について、「日本側のメンバーを入れて発足を検討したい」と話しているという。
12月の会談の際、北朝鮮側は8人の死亡情報について「02年3月に調査委員会を発足させ、日本側に報告したが、情報の細部には誤りがあり、継続し調査する準備はある。ただ日本側が(拉致被害者)5人を戻す約束を破り、その後反共和国的雰囲気を高めたので、調査を停止した」と述べたという。今回の提案は停止した調査の再開を示唆したものとみられる。
これらの提案について平沢氏は「政府間で公式に協議すべき話であり、信用していない」と話している。
(01/15 06:01)
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