北朝鮮政府が拉致被害者の子供たちに、拉致された日本人の子どもであることを伝えた、と米視察団に説明していたことが18日、明らかになった。「拉致議連」事務局長の平沢勝栄衆院議員が同日、民放の報道番組で米視察団のスタッフから聞いた話として話した。
これまで蓮池薫さん夫妻の2人の子どもと地村保志さん夫妻の3人の子どもは、日本人であることを知らされておらず、「両親は仕事で中国にいる」と教えられているとされてきた。曽我ひとみさんの2人の娘については、一昨年曽我さんが日本に帰国する前に、「自分は拉致された」などの事実を伝えている。
北朝鮮を訪れた米視察団スタッフと14日夜に東京都内で会談した平沢氏によると、北朝鮮側は視察団に対して、「(子どもたちに)お父さん、お母さんは拉致されたと伝えてある。今は日本に住んでいることも知っている」と話したという。また、北朝鮮によって「死亡した」とされている横田めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさんには、「父親が手紙で伝えた」という。めぐみさんの夫が再婚し、現在はヘギョンさんと一緒に暮らしていないためだという。
(01/18 21:37)
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