自民党の安倍晋三幹事長は7日、北朝鮮による拉致被害者の地村保志・富貴恵さん夫妻と福井県小浜市役所で面会し、北朝鮮に残る家族の早期帰国に全力で取り組む考えを伝えた。安倍氏が拉致被害者と会うのは昨年9月の同党幹事長就任後は初めて。中山恭子内閣官房参与も同席した。8日には新潟県真野町の曽我ひとみさん、同県柏崎市の蓮池薫・祐木子さん夫妻の自宅を訪れる。
会談で安倍氏は「帰国後1年以上が経過したが、まだお子さんたちを取り戻すことができず、大変申し訳ない」と陳謝。地村夫妻は「自分たちの生活が落ち着けば落ち着くほど子どもたちのことが心配だ。一日も早く手元に戻れるようお願いしたい」と要請した。
安倍氏はまた、25日から始まる6者協議で拉致問題を取り上げる政府の方針を説明。家族の帰国が実現すれば、日本の生活になじめるよう政府・与党が連携して支援に取り組む考えを伝えた。
(02/07 19:24)
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