拉致被害者の曽我ひとみさん(44)=新潟県佐渡市=は帰国して1年半となった15日午前、同市内で会見した。「待つということは苦しくてつらいが、愛する家族を信じて待つだけです」と心境を語った。北朝鮮に残る家族の帰国について、「母親として今すぐにでも飛んでいって抱きしめてあげたい気持ちは毎日思っている」と述べたが、いったん北朝鮮に迎えに戻るという案には「日本で待ちます」と言い切った。
北朝鮮についてどう考えているか、との問いには、「難しい質問」としたうえで、「私たち家族のことをもっと深く理解して、一日でも一緒に暮らせるようにしてほしい」と語った。
進展がない日朝交渉に関して、「いつも同じところで足踏みしている。もっと前に進むようにいろんな方法を考えてほしい」と政府に注文した。
(04/15 11:41)
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