主要8カ国(G8)外相会合に出席するため訪米中の川口外相は14日午前(日本時間15日未明)、国務省で米国のパウエル国務長官と会談し、小泉首相による北朝鮮への再訪問について説明した。日本側同席者によれば、パウエル国務長官は基本的に評価する姿勢を示したという。ただ、長官の具体的な発言内容などについては「今の段階では申し上げることができない」として明らかにしていない。
イラクでの米兵による捕虜虐待事件について、川口外相は「不幸かつ残念な事態だ」と指摘。事件後の米国の対策について「透明性をもって行われており、引き続き行われていくことが大事だ」と述べた。パウエル長官は「遺憾なことだった」と述べ、深刻に受け止めていることを示した。
また、沖縄の米軍基地問題について、川口外相は日米特別行動委員会(SACO)の最終報告を推進するという政府の方針に変わりがないことを説明。計画通りに名護市辺野古沖に代替施設を建設する考えを示した。地元が代替施設の使用期限を15年に限るよう求めていることについては「引き続き両国で話し合っていく必要がある」と述べた。
(05/15 10:33)
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