自民党の安倍晋三幹事長は16日、フジテレビの報道番組で、北朝鮮船を念頭においた特定船舶入港禁止法案について、「(北朝鮮が『死亡した』などとした)10人の問題が残っていれば、これを解決するために、政府にカードを与えなければいけない」と述べ、首相の再訪朝で拉致被害者の家族8人の帰国・来日が実現したとしても、拉致問題の「完全な解決」がない限り、今国会で成立を目指す方針に変わりがないことを強調した。
被害者家族の帰国で焦点となっている曽我ひとみさんの夫で元米兵のジェンキンスさんの処遇については「(脱走の罪で訴追されないよう)かなり高いレベルで米国を説得する必要がある。米国には同盟関係を大切にするという観点から大きな決断をしてもらいたい」と述べた。
(05/16 20:02)
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