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北朝鮮による拉致被害者、地村保志さん(48)、富貴恵さん(48)夫妻は31日、3人の子どもの日本名の住民票を福井県小浜市役所に届け、名前を公表した。長女(22)は恵未(えみ)さん、長男(20)は保彦(やすひこ)さん、次男(16)は清志(きよし)さんで、いずれも夫妻や祖父の名からとった。また、夫妻は会見で、子どもに拉致事件のことを伝えたことを明かした。
日本名は31日の小浜市役所での夫妻の会見後、文書で公表された。それによると、恵未さんは富貴恵さんの「恵」と、未来まで末永く恵まれるようにとの願いを込めた。保彦さんは、保志さんの父保さんの「保」と富貴恵さんの実家の屋号「彦宗(ひこそう)」からとった。清志さんは、富貴恵さんの父清太郎さん(故人)と保志さんの名からとって命名した。
3人の日本名は夫妻が帰国した02年10月に市役所に提出された出生届に書かれている。保志さんは子どもの帰国後、「子どもが日本名を呼んだ時に『はい』と答えられるようになったら公表する」と語っていた。
会見で、保志さんは「私が日本名で呼ぶと『はい』と答えてくれるようになった。ただ子ども同士で互いに呼ぶ時は朝鮮式の名前で呼ぶことが多い。まだ完全に日本人としての自覚はできていない」と述べた。
富貴恵さんは拉致事件について27日の夕食後「(地村夫妻や蓮池夫妻らの)アベック事件というのがあった」と、3人に伝えたと明かした。
富貴恵さんは「(長女、長男の)上の2人は深刻な顔をして涙をためているような顔をして聴いていた」と述べた。一方で、保志さんは「『拉致は悪い』と言ってるが、今まで自分たちが育ってきた北朝鮮の体制や思想といったものは、否定的にはまだ見ていない」と話した。
県嘱託職員の富貴恵さんは31日、3人の子どもの面倒をみるため、6月末までの休暇届を県に出した。市嘱託職員の保志さんは市からすでに1カ月の休暇を認められている。
(05/31 21:34)
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